応援団長の恋するチョコレート
夏の暑い日だった

高校野球の真っただ中
俺は
球場で声を張り上げた


誰よりも汗を流し
学ランに白い鉢巻をして
白手を大きく振っていた

俺の応援に合わせて
学校中の生徒が
野球部にエールを送る

俺の合図にだぞ

すごく
気持ちがいい

暑くて
汗が滝のように流れるのさえ


気持ちよく感じる

日差しでクラクラするが
そんなのは
お構いなしだ


俺の応援で
野球部が勝てば
それで
いいんだ

全ては
俺の声にかかっている







そうだろ?
< 2 / 48 >

この作品をシェア

pagetop