ぎざじゅうの先輩。


「先輩、私先輩の名前知らないです。」

「え。よくない?別に先輩のままでも」

「や、よくない気がします」

「や、いいべ、だって困らなくない?」

「や、私にとっての先輩は他にもいるし、」

「けど他の先輩の名前は知ってんだべ?」

「そうですけど…」




そういう問題?じゃないよね?あれ?





「けど何?」



「なんでもないです…」




うん、名前は知らなくても平気なのかも。








「だろ?とにかく今日放課後なー。
教室迎えに行くから待ってて。」


「わかりましたぁ。」



「おう。じゃぁ後でなー。」



「はぁーい。」










「いい感じじゃん、先輩と。」



「えー。そうは思わないよぉ。」








んー。




そーいえば、知らない人には着いてっちゃいけないんだ。



や、いいのかなぁ。


知ってる?


知らない?





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