走り出せ、コスモス*


ビルのドアの前に立ったり座ったりして、先生が出てくるのを待った


『お先にー』

あっ!

ガラスを覗くと吉木先生で、慌てて駐車場に隠れた

隠れたところはちょうど吉木先生の車の横で、乗ろうとした先生と目が合った

き 気まず…


吉木先生は何も言わずににっこり笑って、駐車場から出て行った

やっぱ、吉木先生はかっこいいなあ…っ



駐車場でそのまま座っててもなかなか出てこなくて、またドアの前に戻った

あっ メールすればいいのか!

あ~… でも、マナーモードか電源切ってるよなぁ

一応メールしてみて、その後けっこうして電話してみても、応答なし

やっぱダメかぁ…


『お疲れさまでしたー』

あっ!!今の絶対先生の声!!

ガラス越しに見えたのは、紛れも無く先生だった

よし!先生きたあ~!



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