悪魔のいる教室

辿り着いたカタチ

私の脳みそは、本当に冗談抜きでつるっつるなんだと思う。


あの後の記憶が、全然ない。

いつの間にか家に着いてたっていうテレポーテーションに加え、駅で別れた悪魔に『送ってくれてありがとう』ってちゃんと言えたのかどうかも謎。


で、そのまま土日に突入。


……次に会う時、どんな顔すればいいの?


時間が経てば経つほど『すべて夢だったらいいのに』、そんな思いは強くなる。


やだ。
なんか、やだ。

悪魔に会いたくない。


恥ずかしいとかそういうんじゃなくて。

本当に、会いたくないんだ。


会うのが嫌って言うか……怖い。


言葉に出来ないモヤモヤが身体中を渦巻いて、次第に重い黒に染まっていくみたいな。

そんな、漠然とした不安。


不安すぎて、怖くなる。
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