悪魔のいる教室
笑う、泣く、拗ねる、怒る。

ニンゲンの行動1つ1つには、その人なりの“意味”がある。


思ってる事を言葉にすんのが苦手な私にとって、行動は大切な自己表現の1つで。

そこにはちゃんと私なりの気持ちがあって、想いがある。


けれど私には、悪魔が“あの行動”にいたった意味が全然わからない。


なんで?

なんで悪魔は私に、あんな事をしたんだろう。


……悪魔が、私の事を好き?

一瞬だけそう考えたけど、それは絶対にありえないと考え直した。

でも、それならなんで?


だってあれって、キ、キ、キ……





「キ?」


すぐ横から聞こえた声。

私は、ビックリ箱を開けた時のバネのように両肩が跳ね上がった。
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