櫻。

櫻道 享楽

時代は戦国時代。

櫻城という、櫻色の城が建っていた。
五階建ての少し大きい城で、立派な門構えを中心に、周りは壁で囲まれている。
城の庭には、桜の木が何十本もあるのが特徴的。

最上階で桜の木や景色を眺めながら、気持ち良く酒を飲んでいる源十狼と、側近の花坂 光義。

「ガハハ、愉快じゃのう。好きな酒を飲みながら、好きな櫻を見る。たまらんのう。」
「そうですの、殿。ささ、どうぞ。」
源十狼が酒を飲み干すと、光義は直ぐ様に酒を注いだ。
「わるい、わるい。おっとっと。」
「いい飲みっぷりですな、殿。」
酒と櫻でご機嫌な二人。


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