それでもわたしは生きている
迷惑…

逆の立場なら…

ソウタと2人きりの部屋の前に、訳の分かんない水商売風の女が、こんな時間に痴漢に追われてるなんて来たら…

迷惑…か…?


私は階段の角を曲がる度に、次の踊り場に男が立ってるんじゃないかという恐怖を抱えながら2階まで降りた。

もう大丈夫かなぁ。
どっか行ったかなぁ。

靴を履き、意を決して恐る恐るマンションから出た。

駅までとにかく走った!

走って走って走って!

後ろなんか振返らない。
走れ走れ走れ!



ハァ、ハァ、ハァ…

良かったぁ…



私はそのまま電話で店を辞めた。

いい加減と言われると思うけど、もう近付きたくない!

恐い!



あ~ぁ、また別の店探さなきゃ…



私は独りの部屋に大の字に寝転がり、天井を眺めてた。


涙が出てきた。


なんで男達はあんなことすんの…

楽しいん?
嫌がる女を襲うのが楽しいん?

働けど働けど、お金はないし…

食べ物もないし…


私、1回、生活保護の相談に行ったんだ。
そしたら相談員は

「まず、家賃の安い所に引っ越して、貯金全部使い切って、それからまた来て!」

って、追い払うように言ったんだ。

< 132 / 212 >

この作品をシェア

pagetop