それでもわたしは生きている

でも課長はまだ話してる。

「ですが、こうやってお会いしたのも何かの縁で、ほんの数分でもアナタとお話しして、情というのも出てきます。ウチで頑張ってくれますか?」



ステルカミアレバ、ヒロウカミアリ



10代の時働いていた店の客が、酔っぱらってよく言っていた言葉だ。


0%じゃないんだ。

誰にでも、たった1%でも可能性がちゃんとある。

前を向いて、頑張ってさえいれば、その1%にいつか必ずたどり着く。

ただ、皆その1%にたどり着く前に

『ムダ』

とかいって諦めて、自分で0%にしてるだけなんだ。


私の1%がここにあった。


職安のあの相談員は、こうなることを知っていたのだろうか。

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