短編集

【託された銃】




彼の葬式から数週間後、彼女の元に、送り主不明の小包が届いた。
不思議に思いながらも、その小包を開けると、中には漆黒の銃が入っていた。



──ハラリ



一枚の手紙が落ちる。
そこには、見知った懐かしい文字。
彼の字のようだが、どこか違和感を感じながらも、その手紙を読む。



『君が望むなら。
愛する者の仇を討て』



神のお告げか、悪魔の囁きか。
彼女は迷わず、漆黒の銃を手に取り、胸に抱いた。





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