魔王さま100分の2

キーヤは時計をしまう。

ヘナに自分の後ろに隠れるようにうながし、ヘナが首をふって拒否すると、自分が立ちあがってアイオネの前に出る。

「おまえは俺達に訊ねたな。俺達がこの都市を守って何を得るのかと」

「魔王さまの安全だけが望みだと、答えてもらったわ」

アイオネもキーヤにあわせて立ち上がった。
並ぶと、アイオネの方が背が高い。

「それは本当だ。が、その為にひとつだけここの人間達に条件を飲ませた」

「その条件を聞かせなさい」

アイオネは武装していないが、華奢なエルフなど素手の一撃で始末できると、殺気をさらに込めてキーヤを睨む。

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