魔王さま100分の2
「ちっ」
キーヤは、天馬を真下に向けて垂直降下させる。
前を完全に塞がれたというのが、理由の一つ目。
これが最も加速のつく動きだというのが、理由の二つ目。
垂直降下時の天馬は、翼を自分の身体に寝かせてつけるので的が小さくなるのが、理由の三つ目。
そして理由の四つ目は、こうすれば後ろに乗ったシルキスが盾になる。
キーヤの腰から、無傷だったシルキスの右腕が消えた。
本当に一瞬。
散弾がキーヤと天馬のすぐ脇を貫けていく、目では追えない、感覚だけがそうだと分かる一瞬。
それが終ると、左腕の倍は傷ついた右腕が戻ってくる。
「すまないっ」
「気にするなっ、後ろは任せろっ」