魔王さま100分の2
「手だけじゃなくて全身洗え。血だらけで見づらいぞ」
魔王さまは、真っ赤なシルキスの腹に顔を近づける。
「血で傷が分かりませんか?」
「いや、傷だらけなのは分かるぞ。これはどこを触っても傷だろう」
魔王さまは、指で腹を押した。
言ったとおり傷をヒット。
ちょっとめり込む。
「あおうっ」
「ああ、この傷の奥に破片が入っているから箸を突っ込めと言うのだな」
シルキスの悲鳴で、箸の使い方に気づく魔王さま。
「そうですが、突っ込むだけじゃなくて破片を抜いてくださいよ」
「ふふ、これは面白そうだ。罰にはちょうどいい」