魔王さま100分の2

まあ、魔王さまが二人で、

なにかいいものないかな~と箱をあさって、持って来ちゃうのだけど。

「シルキス、明日は屋根上のはしごを直しなさい」

「直してねー」

「シルキス、どうせ直すならもっと高くしてやれ。その方が面白いぞ」

「その方がおもしろーい」

「シルキス、なんでこんなに私物を持ち込んで来てるのに、自前の布団を持ってこないのよ」

「アイオネは、これからもずっと私と手を繋いで寝ればいいよ」

「シルキスは、私が繋いでやろう。光栄に思え」

「シルキス、風呂はやはりひとりで入りなさい。風紀が乱れまくるわ」

「シルキス、久しぶりに踊ってやろう。まずは抱け」

「シルキス、私もだっこー」

「シルキス、注いで」
「シルキス、おかわり」
「シルキス、って呼んだだけ~」

おかげで、こんな感じでシルキス頼りで進む宴。

誰の回復祝いだったとかは、もう関係ない。



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