魔王さま100分の2

「なんでアイオネだけかと言うと」
「言うと?」

「続きは、お風呂でっ」

魔王さまは、アイオネに抱きついた。
同意してくれるまで離さない攻撃。

アイオネは、ため息をついて従う。

「はい、そうしましょう」

アイオネは、軽く魔王さまを抱き上げる。

「お湯が沸いたら、アイオネの好きなところを洗わせてあげるね」

「いやらしい言い方をしないでください。そして全身洗います。嫌がっても隅々まで」

「ふふふ、嫌がる私を押さえつけて、ごしごしごしなんて……」

「たった今、水風呂に凄い勢いで放り込むという罰を思いつきました。どうしましょう」

「待って、待って、冷たいのは嫌、たぶん平気だけど罰でされるのは嫌」

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