みるくてぃ 〜ミルクと紅茶〜

その男の手元を見ると、あたしの定期だった。





あたしはそれを無意識に受け取っていた。





「さっき、売店で落としたの見てたんだ。」





その言葉はっとして、あたしは、

「ありがとうございます。」

と軽く微笑んで言った。










さっきまでは本当にムカついてたけど、こういうことなら、さっきまでのことは簡単に許せてしまった。
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