Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
いつもなら爽やかに吹きわたる風がまったく吹いていない。

珍しい。
風がまったく動いていない。
時間が止まった世界に来たみたい。

『さっ!準備するかぁ!!』

今日は、昨日あっちゃんと約束した通り、早くあっちゃんの所へ行かなくちゃ!!

大急ぎで準備をした。
首元には、約束通りネックレスをした。
久々にしたせいか照れくさい。

『よし!』
準備を終えて、部屋を出ようとした時だった。

♪プルルルル…

携帯の着信音が朝の静かな部屋に響きわたる。

着信 卓ちゃん

もう一度壁にかかっている時計を見直した。

6時10分。

どうしてこんな時間に??

異様な緊張感で携帯を握り絞める手が震える。

ピッ…
『…もしもし?
卓ちゃん?…どうし…』

卓ちゃんはあこの話などまるで聞いていない様子だ。

「あこ姉!!
今すぐ病院に来て!

兄キが!!兄キの容態が急変したんだ!」

ドクンッ…

体中の血がひけていく。

心臓がどんどん高鳴っていく。

『…すぐ行く!』

電話を切ったと同時に首元のネックレスを握りしめた。

走っていたら遅くなってしまう。

タクシーを使う事にした。
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