Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
本当だよ?
本当に本当!
ほら、今あこが握ってるあっちゃんのこの手は…
すごく、すごーくあったかいんだ。
「ッッ…アツ…シぃぃ―――――!」
ヒロトがその場にへたりと座り込む。
『えっ…えへへっ(笑)
やだぁっ…ッッ…あっちゃんっ!(笑)
ほらっ!笑ってぇー?寝たふりしても、誰も笑ってあげないよっ?』
あっちゃんの血の気のない唇のはじっこに指を当てて、くいっと上に押し上げる。
ビクッ……
思わず指を離してしまった。
冷たい。
『いやっ…やだぁっ!!…あっちゃんっ!
あっちゃーんっっ…』
「あこちゃんっ!
ありがとう…本当にありがとねぇ…
アツシの事を愛してくれて…ありがとねぇ…」
動かなくなったあっちゃんの胸にすがりつくあこの肩に手を置いておばちゃんが言った。
「アツシは世界一、幸せな男ね!
でも、世界一、苦しんだ。…もう休ませてあげない?」
おばちゃんの声は、世界一、切ない声だった。
おばちゃんは泣くのを我慢していた。
「さっ…卓…ヒロトくん、エリちゃん?
私達は廊下に出ましょう?
新米のパパは、新米のママと、可愛い赤ちゃんと、お話がしたいんですって…」
おばちゃんは、あことあっちゃんと小さな赤ちゃんに、最後の3人だけの時間を作ってくれた。
みんなが出ていった病室で、あこ達は、秘密のお話をしたよね?
あっちゃん?
最初はね、怖くて、あっちゃんに触れる事も出来なかった。
ごめんね??
現実から逃げたかったんだ。
でも、どうしても、あっちゃんの手で、お腹を触ってもらいたくて、勇気を出してあっちゃんの手を握って、お腹にあてたんだ。
本当に本当!
ほら、今あこが握ってるあっちゃんのこの手は…
すごく、すごーくあったかいんだ。
「ッッ…アツ…シぃぃ―――――!」
ヒロトがその場にへたりと座り込む。
『えっ…えへへっ(笑)
やだぁっ…ッッ…あっちゃんっ!(笑)
ほらっ!笑ってぇー?寝たふりしても、誰も笑ってあげないよっ?』
あっちゃんの血の気のない唇のはじっこに指を当てて、くいっと上に押し上げる。
ビクッ……
思わず指を離してしまった。
冷たい。
『いやっ…やだぁっ!!…あっちゃんっ!
あっちゃーんっっ…』
「あこちゃんっ!
ありがとう…本当にありがとねぇ…
アツシの事を愛してくれて…ありがとねぇ…」
動かなくなったあっちゃんの胸にすがりつくあこの肩に手を置いておばちゃんが言った。
「アツシは世界一、幸せな男ね!
でも、世界一、苦しんだ。…もう休ませてあげない?」
おばちゃんの声は、世界一、切ない声だった。
おばちゃんは泣くのを我慢していた。
「さっ…卓…ヒロトくん、エリちゃん?
私達は廊下に出ましょう?
新米のパパは、新米のママと、可愛い赤ちゃんと、お話がしたいんですって…」
おばちゃんは、あことあっちゃんと小さな赤ちゃんに、最後の3人だけの時間を作ってくれた。
みんなが出ていった病室で、あこ達は、秘密のお話をしたよね?
あっちゃん?
最初はね、怖くて、あっちゃんに触れる事も出来なかった。
ごめんね??
現実から逃げたかったんだ。
でも、どうしても、あっちゃんの手で、お腹を触ってもらいたくて、勇気を出してあっちゃんの手を握って、お腹にあてたんだ。