Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
『あっ…こんにちわ……』

軽く会釈をして、服の袖で涙だらけの顔を拭う。

鈴木さんを見ると、辺りを見回した後、驚いた表情を見せた。

「佐々木さん…?
ここ…産婦人科よ…?

あなた……」

『あっ…あの…

実は……出来てたんです。あっちゃんとの赤ちゃん…』

あこが全てを話すと、鈴木さんは、一瞬目を見開いて、ビックリしていた。

でも、鈴木さんはすぐに笑顔になった。

「…そっかぁぁっ!
良かったわねぇ、おめでとうっ!!

…あっ!!」

『えっ!?』

鈴木さんは、急に何かを思い出した様に、両手をパチンと叩いて鳴らした。
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