Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
『違う!違う!違うっ!!
別にっ…きっ…期待なんてしてなっ…』

――ドキッ!!

あっちゃんの視線に固まってしまった。

「あーぁぁ…このままヤッちゃおーかなぁ~?(笑)」

あっちゃんは切なそうな真剣な顔をした後、悪戯っぽい少年の様な表情に釘ずけになってしまった。

―――!!
『えっ……えぇ―――!!

だっ…ダメダメダメ!!無理ぃー!!」

ぐいぃぃっ…

あこに覆い被さるあっちゃんの胸を両手で押し上げた。

やだな!もーっ!
あっちゃんてこんなエッチだった!?

どうしようっ!!


ゴツンッ!!
『イタッ…』

車の後部座席と言っても狭い。

頭をぶつけてしまった。

「ばか。」
しかもあこの上には覆い被さる様にしてあっちゃんがいる。

あこの頭のぶつけてしまった所を優しく撫でてくれている。

あっちゃんの顔があこの顔にゆっくりと近付いて来た。

『あ…』
ギュッ…

とりあえず両目を力一杯閉じた。

やだ、本当にこんなとこでする気!?

…ちゅっ。

あっちゃんの唇があこの右のほっぺに軽く触れた。

そっと目を開けて、あっちゃんを見る。

耳まで真っ赤にしてあこをじっと見つめていた。

< 36 / 286 >

この作品をシェア

pagetop