逆×LOVE
葉月ちゃんに女ってバレた...
すっごくショック。

今までバレずに頑張ってやってきたのに!もう女装できないかもしれない。

「すいません、とりあえずどいてもらっても良いですか?」

とりあえず葉月ちゃんに早くどいてもらおうと声をかけた。
重いんだ。ちょっと足痺れて来たし...。

「.....」

どいてはくれたけど...
葉月ちゃん、無言。
何か言おうよ。

「あのー…」

気まずすぎるので葉月ちゃんの顔の前でヒラヒラと手を振って話しかける。
バレたものは仕方ない。
もう私は半分開き直った。
何事も諦めが肝心っていうし。

「み、水無月君って...」

私が話しかけてから少し間が空いて、やっと葉月ちゃんが話し始めた。
やっぱり聞かれるのかな.....
「水無月君って、女だったの?」って。
出来るなら何にも触れずにスルー&見なかったことにしてほしい。
それが個人的に一番嬉しいんだけど。。

「水無月君って、女装癖あったの...?」

そっちか―――――い。



< 43 / 113 >

この作品をシェア

pagetop