チョコレートに愛を込めて



作業開始から3時間でやっと完成した。



「よくやったよ渚。
これで出来たね。

さあ休みましょう」



舞はそう言ってキッチンの側にあったテーブルに腰を下ろした。



「でも、たくさん失敗したね〜」



テーブルの上には数え切れないくらいの失敗作があった。



「だけど、そのぶん心が詰まったチョコケーキが出来たね。

これなら慎吾くんもきっと喜んでくれるよ」



そう言われた渚は顔を赤く染めていた。




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