幼なじみの執事
「ヤバいって思った……だから千嘉とつき合うって言ったんだ。
千嘉には、謝っても謝りきれないけど……」
「千嘉さんに…?」
「あぁ、正直に話したら思いっきり殴られて“サイテー”って。
当たり前だよな……つき合ってるときも、オレ一切手ぇ出さなかったから…」
絢斗が大きな右手が、優しく包み込むようにあたしの頬に触れた。
「旦那様に認めてもらえなくても、反対されても……もう葵衣を、誰にも渡したくない」
そのまま絢斗の顔が、ゆっくりと近づいてきた。
「もう、離さない…」
そう呟いた絢斗の唇が、あたしの唇に重なる。