End of the Love 【短】
恋に溺れる
それでもまだ私の中にはかすかな理性が残っていて
必死に抵抗を試みる


「ヤッ……
ダメ……。」


「何でだよ?」


明らかに不機嫌そうな声を出す彼に
一瞬にして鈍る決意


「だって…
梨絵さん…
彼女のことだって」


「はぁ?
今更なんだよ、それ。
昨日あんだけやっといて。」


そう言ってふっと笑った彼の言葉に
一気に顔が赤くなった

恥ずかしい…

“今更”
そうだよね。
昨日あれだけのことしといて
本当何言ってんだろ




明らかに動揺した私に気付いたのか
一気に私の身体を壁に押し付ける彼


「いっ……」


首筋に触れたやわらかい唇に
小さく声をあげる私


「ダメ。
今更そんなん聞いてやんねーよ?」


いたずらに笑う彼を目の前にして

あたし何やってんだろ…

かすかにそんな思いがよぎったけれど
彼の手がワンピースの裾から入ってきて、脚に触れた瞬間
全てがどこかへ消えていってしまった


簡単に脱がされるワンピース

じわりじわりと私の中に身を沈めていく彼


「あ…っ…」


必死に声を押し殺した
この部屋は壁が薄くて隣に漏れてしまうかもしれないから

そんな私の反応を楽しむように
彼は私の深く深くを攻めていく






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