Cherry


香水を
買ってもらってから
ランチしに
レストランに入った


デザートに
チョコレート ケーキを食べる
私の顔を
みーくんは
じぃぃ~っと
見てる



「なに?見られてると食べずらい」



「…あ、ごめん」


みーくんは
少し うつむいて


「なんだか大きくなったなぁ…」


…大きく?
153センチの私に…


「イヤミ~」


「違うよ」


みーくんは
あわてた表情で


「大人になってきたってコト。香水とか大人っぽいモノ欲しいって言うし」


「あのね~。今どき、小学生だって香水つけるよ?」


どんだけ
みーくんの中で
私は子供なの?


「そう言えば、化粧も してる」


「当たり前でしょ~?すっぴんで、学校にだって恥ずかしくて行けないよ」



もしかして
みーくんに とって
私は
妹じゃなくて
娘的 存在だったり して……


あ~
ヤダ ヤダ



「何言ってんだ。すっぴん だろうが、寝起き だろうが、姫は かわいいよ」


ニコっ
みーくんは
笑顔 全開


その笑顔は
ズキューンって
私の恋心を
撃ち抜くけど


かわいいって…
子供扱いされてる みたい



くやしい なぁ



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