泡姫物語
ふたりで部屋に入り、ベッドに座ったあとすぐに私はプレゼントを差し出した。

「これを僕に?」

彼のことだから私からのプレゼントなんて考えてもみなかったのだろう。
ちょっと驚いたような、嬉しそうな横顔がなんともたまらなく格好いい。

箱を開けて中のポロシャツを取り出した。

「すごく素敵なポロシャツだね。僕なんかに似合うかな」

「ちょっと着てみてください。サイズがちょっと心配だったんです」

照れながらも白いポロシャツを脱いでプレゼントしたポロシャツに着替えた。

「サイズは大丈夫だよ。でも、こんなに明るい色、僕に合っているかな?」

予想通り、藤田さんにピッタリのサイズと色合い。完璧だ。素敵すぎろ。

「大丈夫、私の見立てに間違いはないですから。自身持ってください。すごく似合っていますよ」

「そうかな。僕もこういう綺麗な発色のシャツはいいなって思うんだけど、僕には派手すぎるんじゃないかって無難な色ばかり選んでいたんだ」

「じゃあこれをきっかけに綺麗な色のポロシャツも着てみてください。きっと赤も似合うと思いますよ」
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