あの時に戻れたら【短編】
時計を見つめながら呆然としていた。

「君がやったの…?」

試しに、1時13分にしてみた。







「加奈ちゃん、お昼ご飯作ってくるから待ってなさい。おじいさん、そんな砂だらけで加奈ちゃんに悪いでしょ!」


「あっ…おぉ…」


その声にビックリして振り返る。するとついさっきの光景がそこにはあった。え……まさか……ねぇ……。

で…この後、おじいちゃんがお風呂に行くんだ。


唾を飲み込んでおじいちゃんをじっと見つめる。

「孫が来たのに汚くちゃ悪いな!風呂に行ってくるから、ゆっくりしてろ」




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