チョコレートとキミ
でも…春輝はまだ来ない
電話を切られてから
もう一時間近く経っている…
家が隣同士だから5分もしないで着けるのに…
なんで?
ふと棚に目をやると
あるものに目が止まった…
すぐさま手を伸ばしてそれを手にとる…
『懐かしいなぁ…アルバムじゃん。』
そう…私が手にとったのは一冊のアルバム…
幼稚園児の時の…
ゆっくりと丁寧にページをめくっていく…
一つ一つに目を向けて…
『あっ!この写真…』
一枚の写真に反射的に声を上げてしまう…
その写真は私がぺたんと床に座り込んで泣いていて
1人の男の子が私の頭を撫でている写真だった…
その男の子は
『春輝…可愛いなぁ。』
そう…春輝だった
こんなに幼いときから私に優しくしてくれてた…
確かこの写真の私は
同じライオン組の男の子にスカートめくりをされて泣いてたんだよね…