恋のバロメーター



亮平がこんなことをしてくれるのは初めてで驚きと嬉しさでいっぱいだった



こんなことされたらますます好きになっちゃうよ―…



「はぁっー…も、無理…っ」



やっと学校が見えて安心した柚は急に弱音を吐いた



そんな柚を亮平はちらっと見るとボソッと呟いた



「柚、昔は運動できたのにな?」



「いっ、今も出来るよ!
ただ…朝は…ねっ。」



「…別に朝も昼も変わんねぇと思うけど…」



「運動神経抜群の亮平にはあたしの気持ちなんてわかんないのーっ!」



「あっそ。」



あっそっで終わりー?



学校が見えて間に合うと確信したのかようやく走るのを止めた亮平の背中をじーっと見た



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