それは、輝く星空のように

出逢い

日曜日だというのに、わたしは憂鬱だった。


せんぱいが原因ではない。


いや、百歩譲ってせんぱいが原因のような気がしないでもないが、違う。


わたしは、雑踏の中を、お母さんと一緒に歩いていた。


「まだ着かないの?」


前を歩くアラフォーのオバサンに尋ねる。


「うるさいよバージン」


「バ、バババ、バージンじゃありませんっ」


「街中で恥ずかしいこと言ってんじゃないよ」


「・・・・・・」


わたしのせいなのか?


埒外だ。


せんぱいが、恭介さんを埒外と言う気持ちがわかった。


・・・全然嬉しくないが。


今、わたしたちは児童養護施設を目指して歩いている。


なんでそんな所に向かっているのかと言うと――



< 122 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop