それは、輝く星空のように
「来い」


「嫌だ」


ことの発端は、朝食時だった。


「せめて、いつ、どこに、何をしに行くのかを言いなさい」


「今日、養護施設に、ガキんちょの世話をしに」


「余計嫌になった」


なんで、せっかくの日曜日に保育士の真似をしなければならないのか。


「あたしの旧友に会いに行く。ついでだから来い」


「何のついでなのか、まったく意味不明なんだけど」


「娘も連れて行くと言ったら、会いたいと言われてしまった」


「あ、あなたって人は・・・!」


思わずため息をついてしまう。


わたしがお母さんに頭が上がらないのにつけ込んで、好き勝手やってくれる。


「わたしだって、忙しいんだよっ」


「付いてくれば、美味しいデザートが食えるぞ」


「えー、しょうがないなぁ、行ってあげるよ」


「忙しいんだろ?来なくていいぞ」


「ごめんなさい、ヂツはヒマでした」


「・・・・・・(ニヤリ)」


その瞬間、母が勝ち誇った笑みを浮かべた。


「決まりだな。早く用意しろよ、バカ娘」


「はーいっ」←自分がアホな子だと気づいていない無垢な声


――んで。


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