それは、輝く星空のように

第2の契約

「ねえ、七尾さん」


学校の休み時間。


廊下で知らない男子に声をかけられる。


スプレーでガチガチにセットされている茶髪。


長いもみ上げに隠れている耳元には、ピアス(ちなみに校則違反)の銀色が垣間見えた。


パッと見、外角低め、チャラ男の印象。


「な、何ですか?」


知らない相手だと、つい、声が小さくなる。


「キミさ、可愛いね。今度一緒に遊ばない?」


軽薄そうな調子の、典型的なナンパだった。


「え、そのっ・・・」


「いいじゃん、1日だけでいいからさ、付き合ってよ」


下心を隠そうとしない汚い視線で見られる。


「あのっ、えっと・・・」


楓たちの前では明るく、やかましく振る舞えるが、知らない
相手には弱い。


特に、こういう押し
の強いのは尚更だ。


「ね、今度でいいからさ」


チャラ男がじり寄ってくる。


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