それは、輝く星空のように

自称美少女、他称ナツ吉

目覚めはいつも健やか。


・・・んなわけあるかい。


眠いに決まってんだろ。


家は古ぼけた2階建て。


2階の自分の部屋は、けっこう散らかっている。


カーテンを開けると、晴れ晴れとした冬空が広がっていた。


「さぁー、今日もはりきっていきましょー」


一日の活力を振り絞るために立ち上がる。


「やー、自己紹介がまだでしたねー」


わたしは千歳学園1年A組、七尾菜月(ななお なつき)。


黒いショートボブの髪型に、大きな瞳が魅力的な、美少女。


友達には、童顔だとか、155センチとか呼ばれることがある。たまに。


ちなみに言っておくと、千歳学園は『ちとせがくえん』と読むので間違えないように。


わたしは最初、『せんさいがくえん』と読んだ。


「漢字って難しいですよねー」


わたしは身支度を整え、大好きなお母さんのご飯を食べるために食卓へと向かった。


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