義理ではなくて、本気です
「毎年、どうされているんですか?」

1歳年上のアカリさんはこの仕事を始めて3年。

やはりこういうのは先輩に従うのが一番。

「一応、1個ずつ渡しているんだけど、もし良かったら一緒に、と思って」

アカリさんは人懐っこい笑みを浮かべた。

「ではそれでお願いします」

私は頭を下げた。

…でも。

私が渡したいのはたった1人。
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