秘密~「ひみつ」のこと
粉ミルクを飲んで
和徳は、
みるみる大きくなった。

あたしの不安なんて、
おかまいなしに…

良徳、
君はあたしの不安を
感じていたのかな?

いつも、
あたしと和徳の間に入って、
和徳を守っていたね。

おやつに一つ残ったドーナッツ。

あたしが君だけにそっと渡すと、
君は必ず、
それを半分にして、

「一つだけだから、半分こな」

そう言って、
和徳に分けた。

君にとっては、
それが当然の行為。

君を試していた訳じゃない。

それはあたしの
無意識の意識。

和徳がいなけりゃ…
って、あたし思ってたのかも。

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