『鏡の中のマリア』
放課後、暁生が
帰ろうと誘ってきた。

私は
『ごめん。彼氏迎えに
 来るから。』

「彼氏って?」

『智哉、知ってるでしょ?』
サラリと言う私に

「何で?」

私は無視して机にかけてる
自分のバックに手をかける。

「お前、また同じことやるの?

麻莉亜とわかった今でも、
妹の変わり続ける気なの?」

私は黙っていた。

「お前それでいいの?
昨日お前、麻莉亜だって
言ったよな?!
意味わかんねぇ~よ!」

『私は私よ。
智哉が好きだからつきあってるの。
ただそれだけ。
1回SEXしただけじゃない。
私に干渉しないで!

あんたも彼女と仲良くすれば
いいのよ。』

「別れたよ。」

『あっそう。じゃぁ、
新しい子探せば。』


バンッ!――

私の机を叩く暁生・・・

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