三度、死体は笑う


ところが現実は俺にだけ厳しかった。


小学校も高学年になると子供心にも容赦なく、他人との差が現実として降りかかってくる。おまけに俺に降りかかった現実は他人ではなく、一番身近な兄貴との差だった。


中学へ上がると更に、その差は開く一方で、親達の目どころか、狭い田舎の町では町中の目が『出来のいい兄貴』と『出来損ないの弟』として、俺達双子にレッテルを貼った。



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