三度、死体は笑う


『出来のいい兄貴』には、その頃すでに医者としてのレールが輝かしく敷かれ始めていたのは誰の目にも明らかだった。

狭い田舎の基準だけでなく、全国模試でも当たり前のように常に五本の指に入る成績をキープしていた。


比べて俺は、その狭い田舎の基準からも見放されたような下から数えたほうが早い成績しか残せずにいた。



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