迷子のコイ
「・・・カケル
 どうしてる?」


彼女が言った。


「・・・しりません。
 あの日以来・・・会ってないし。
 ここに、来てるんですよね?」


あたしの言葉に
彼女は訴えかけるような目でこっちを見た。


「・・・来てないの」


「え?」


「入院して2日くらいは
 いたんだけど
 そのあとは、全然・・・」


「全然って」


だってあれから
半月は過ぎてるのに?


「どこに・・・」


あたしはカケルを心配した。

あの日、カケルは
かなりショックを受けていたから。

まさか・・・・


「死・・・」


「・・・それはないわ」


あたしを諌めて
美羽さんが言った。


「カケルは絶対に
 そんなことしない」


きっぱりと
あたしの目をみて彼女は言った。


 ( まただ )


「・・・よくわかってるんですね」


あたしはこの間
カケルにも言った同じ言葉を
美羽さんに言った。
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