彼のとなり、彼女のとなり
NO.9 『東京』〜健吾のマンションにて〜
「………」

言葉がなかった…

だって…。

ここは東京都心。

周りは高層ビルや有名な企業の会社があった。

その中に建ってる高層マンション、ここが健吾のマンションらしい。

エレベーターは最上階へ行き、

健吾は家へ入ってく。

「ミキどうした?入らないの?」

広い玄関で立ち止まった 私、

「やっぱり…、帰ろうかな。」

ここまで着いてきたけど、私が来るのは場違いに思えた。

「足、痛むんだろ?俺も久々の東京に疲れた。だから少しここで休もう?」

そして健吾の顔が少し赤くなって…

「それに…」

「それに、何?…」

「もう少しミキと居たいんだ…」

えっ…。

あっ…、

また

心が締め付けられた…。
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