“逆”チョコレート大作戦!!
「んだよ…。」



「別に…っていうか、」



俺はクイッと一気に酒を飲み干すとひとつ息を吐いた。



そして怪訝そうな顔をする工藤サンを真剣に見つめながら口を開いた。



「これはもう“宝くじ”買うしかないんっすかねぇ?」



「は?」



「俺、イロイロ考えたんっすけど…全財産持ってミー○くん…いや、カ○ルくんに会いに行くより宝くじ買った方がいいような気がするんっすよねぇ。パチじゃ目標金額に達するまで何年かかるかわかんねぇし…」



「いや…」



「だからって競馬とか競艇とか競輪とか…俺よくわかんねぇし…」



「それは…」



「って考えたら、やっぱ宝くじが一番かなぁ…って思って…」



「…。」



「ニーチャン…」



「は?」



突然、ボソッと呟いたオヤっさんを見つめながら俺は首を傾げた。



「宝くじもいいけど…」



「あっ!!ロトっすか?アレも…」



「って、アホっ!!」



ベシっ!!



「ってぇ~!!」



俺は思いっきり叩いてきた工藤サンをキッと睨みつけた。

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