“逆”チョコレート大作戦!!
「俺…お前の気持ち、なんも分かってなかった…」
「えっ?」
「“ソレ”作って、実際渡してみて初めてわかった…。お前の気持ち。バレンタインにチョコ渡す時の気持ち…」
「…。」
そう。
俺ってば全然わかってなかった…。
本当はもっと感謝しなきゃいけなかったのに…
初めて貰った時の気持ち、
忘れちゃいけなかったのに…
俺はケーキの箱を持ったまま目を見張る菜々美の手をギュッと握りしめた。
「俺…」
「うん。」
「失敗しまくっちゃった…。」
「しょうがないよ。だって、お菓子作るの初めてだったんでしょ?」
「ん…」
俺はニッコリと微笑む菜々美を見つめながらコクンっと頷いた。
「でも…」
「うん。」
「俺…ちゃんとした“ガトーショコラ”作る予定だったのに…」
「えっ?ちゃんと出来てるよ。」
んなバカな。
色とか…
菜々美が作ってくれてたのと全然違うし。
っていうか、
そもそもメイン食材のチョコが普通じゃないんだから…
「それ実は…失敗…。」
「えっ…ウソっ!」
…になるよな。
はぁ…。
俺は出来損ないの“ガトーショコラもどき”を見つめながら大きなため息をついた。
「えっ?」
「“ソレ”作って、実際渡してみて初めてわかった…。お前の気持ち。バレンタインにチョコ渡す時の気持ち…」
「…。」
そう。
俺ってば全然わかってなかった…。
本当はもっと感謝しなきゃいけなかったのに…
初めて貰った時の気持ち、
忘れちゃいけなかったのに…
俺はケーキの箱を持ったまま目を見張る菜々美の手をギュッと握りしめた。
「俺…」
「うん。」
「失敗しまくっちゃった…。」
「しょうがないよ。だって、お菓子作るの初めてだったんでしょ?」
「ん…」
俺はニッコリと微笑む菜々美を見つめながらコクンっと頷いた。
「でも…」
「うん。」
「俺…ちゃんとした“ガトーショコラ”作る予定だったのに…」
「えっ?ちゃんと出来てるよ。」
んなバカな。
色とか…
菜々美が作ってくれてたのと全然違うし。
っていうか、
そもそもメイン食材のチョコが普通じゃないんだから…
「それ実は…失敗…。」
「えっ…ウソっ!」
…になるよな。
はぁ…。
俺は出来損ないの“ガトーショコラもどき”を見つめながら大きなため息をついた。