鬼畜王子の飼育方法



「じゃあねぇ」

「また明日!」



HRも終わり、ぱらぱらと人が捌けてゆく。



「ウチラも帰ろっか?」

「……うん」


いつまでもここで燻っていても埒が明かない。


ヨイショ、と重い腰を上げて立ち上がろうとした


──その時。










「───相澤美希!」












けたたましいドアの音と共に、その声は教室中に響き渡った。


途端にざわつく教室。




一瞬、何が起こっているのか分からなかった。


否、未だに状況が飲み込めない。





愕然とする私の目に映ったモノ。


───それは。



教壇の真ん中に手をつき、鬼のような形相でこちらを睨む志季の姿だった。






< 282 / 294 >

この作品をシェア

pagetop