守れなくて、ごめん

「お前、

最低だね」



ケイが
あたしから離れると言ったあの日


自分の気持ちに
初めて気付いたんだ



ケイは
あたしを真っ直ぐに
見てくれてた


だから
気付いたんだね

あたしが
"営業"だったって



「所詮、キャバ嬢

俺とは住む世界が違う

解り合えねーよ」








その一言で、

あたしは


長年の水商売を捨てた
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