守れなくて、ごめん
Choice

ケイは
またあたしに嘘をついた

覚せい剤を
打つようになってから
何度目の嘘だろう


そして、
必ず自分を正当化する



今回の嘘は
"薬の期限"だ


現在所有分がなくなったら
止めると言った約束が
簡単に破られた



また希望が消えた



浮かんでは消えゆく
儚い光



「前回、買ったのは
混ぜ物多くて
体に悪いし」



自分を正当化する理由を聞いて
溜め息しかでなかった




諦めの気持ちと
捨てきれない愛情





あたしが選んだのは・・・
< 22 / 46 >

この作品をシェア

pagetop