守れなくて、ごめん
Choice
ケイは
またあたしに嘘をついた
覚せい剤を
打つようになってから
何度目の嘘だろう
そして、
必ず自分を正当化する
今回の嘘は
"薬の期限"だ
現在所有分がなくなったら
止めると言った約束が
簡単に破られた
また希望が消えた
浮かんでは消えゆく
儚い光
「前回、買ったのは
混ぜ物多くて
体に悪いし」
自分を正当化する理由を聞いて
溜め息しかでなかった
諦めの気持ちと
捨てきれない愛情
あたしが選んだのは・・・