守れなくて、ごめん

でもね、
あの日のケイのことは
はっきりと覚えてる




「お前と歴史を

重ねたい」




そう言って、
震えた手を
必死に誤魔化してたよね


あたしを
直視できない程、
緊張していたケイを
愛しく思ったのは事実




そんな感情いらないのに


うざいだけだ




欲しいのは、お金だけ



愛なんていらない
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