Lemon Drop
『伊藤くん!えっと・・・おはよう?』



微妙な時間帯でも

おはようって使えるから便利だよね〜



『私ね、さっきまで眠っちゃってたんだよね〜』



私がちょっと苦笑いで言ったら


伊藤くんはおかしそうに笑ってた。



「はは。さすが橘さん!」


「俺もちょっとサボってたんだ。」



そういえば伊藤くんも私ほどじゃないけど


よく授業いないかも・・・



『そうなんだぁ。じゃ、教室一緒に入ろう?』


『1人より2人のが気が楽だしね〜』



「はは、うん」



伊藤くんは頷いてくれて


そして2人で教室に入った。



教室に入ると

やっぱり2限目は10分くらい前に始まってて


先生は少し怒ってた。



「また、橘と伊藤かぁ?

お前ら遅れすぎだ。」


「罰としてこの黒板の問題
1題ずつやれ。」



と言われてしまった。



問題・・・?



そう言われたので黒板に目をやると


なにやら数式が書いてあった。



あぁ、今の時間は数学かぁ〜



仕方なく2人で黒板の所に行った。



えっと・・・


あ!これなら解けるかも〜

ここをこうして・・・


で、これに代入して・・・



あ、出来たかも〜?



隣を見ると伊藤くんも解き終わっていた。
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