Lemon Drop
見えない気持ち
私が授業が終わっても

陽先輩のコト考えてたら・・・


緑が私の席に来た。



「七香!何ぼーっとしてるの?」



緑に言われて私は我に返った。



あ、もう授業終わってる・・・



『う、ううん!

なんでもないよ〜』



私は慌てて緑に言った。



「ふ〜ん」



緑は特に
何も言わなかったけど・・・


う、緑そんなに怪しそうに見ないでよ〜




「な〜な〜か!」



突然私たちのところに


新聞部の岩本 佐織が
ニヤニヤしながらやって来た。



『どうしたの〜?』



私が不思議そうに尋ねると、


佐織はさらに言ってきた。


「で、ホントのところ
どうなのよ?

付き合ってるの?」



私はワケがわからなくて


顔中に「?」をまき散らしていた。



そうしていると、緑が助け舟を出してくれた。



「だから、ほら七香と伊藤くんのことだよ。」


「さっき一緒に来てたじゃん」



それがどうして付き合うになるのかな・・・?


女子高生って難しいなぁ〜


それに緑が今言った瞬間、

クラス全員の動きが一瞬止まったような・・・?


ま、まさかね〜!
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