続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~


するとそんな思いも由に、その内一人の男子が双眼鏡を覗き込んだ。


瞬間…



「うっわぁ!!」



クラス全体に響き渡るぐらいのデカイ声で叫んだ。




勿論、それは先生の耳にも入ってしまい、眉を吊り上げた先生がツカツカとその馬鹿な男子に近付いた。



そしてその男子から双眼鏡を取り上げる。

しかし何故か男子は依然固まったままだ。



…一体何を見たんだ?






バコンッ!


「こらっ!
固まってないで先生の話を聞けと…」
「……ヤバい」



先生が一発丸めた教科書で叩くと、まるで金魚のように、男子の口がパコパコ開いた。






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