大人の恋がしてみたい
「桃川 遥… カワイイ名前だね。

うん。キミにピッタリ!ピンク色」


「は!?はい!?…」

な、なに!?この人!?何がピンク色だぁ!?…この人、ヤッパリ苦手かも…


「あ、ヤッパリ、ピンク色だぁ」


「はい!?どうしてですか?」


少し顔をひきつらせながら言った。



「ごめん。気に障った?俺、思ったことすぐ、言っちゃうタイプなんだよね。」
そう言うと、少年みたいな屈託のない笑顔で笑った。

そんな店長を冷ややかな視線で見ながら「はぁ。。。」としか言えなかったあたし。


だけど店長は、そんなあたしの様子なんて全く気にしていない。


「キミの顔、頬がピンク色だから、なんだかピッタリな名前だなって」

またも、顔から火が出てしまいそうな言葉を平然と言った。

な、なんなんですかぁ?この人、ナンパ野郎?



あたしは、あたしの中で、確実に、この人を避けはじめている自分に気づいた。

まさか、未来が、あんな風になるなんて…

思いもしないで…



未来って



分かんないね…




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