【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
「どうして…先生、泣いているの?」


その涙が、どんな涙かわからないけど、
気持ちが伝わった気がして嬉しかった。

「佐々木、今度から自分がわからなくなったり、

気持ちがおさえられなくなったら、

先生の所に来い!

どんなことでもいいから、

だから、もう二度と死のうなんて考えないでくれ!!」


先生の言葉一つ一つが、暖かくて心に響いた。


そして、私は、
先生の言葉を信じ、
それから、
部活にはげみ、
少しだけ学校生活が早く過ぎているかのように思えた。


でも、それは、部活の時だけで、
まわりの環境は、
変わらなかった。

< 121 / 216 >

この作品をシェア

pagetop